中延の歯科・歯医者なら、中延駅徒歩2分・荏原中延駅5分の平内歯科クリニック。

物を噛む力は、強い方もいれば弱い方もいて個人差があります。また、普段から硬い物が好きな方もいれば、そうでもない方もいらっしゃいます。中延の平内歯科で診たことのある、噛み合わせの力が歯に及ぼす影響についてお話し致します。噛む力が非常に強い男性の症例では、右上４番と５番、左上４番の天然歯が硬い物を噛んだ時に歯が割れるということが起こりました。３本のうち２本は歯の根っこが真っ二つに割れてしまい、抜歯せざるを得ない状態で、残りの１本はかろうじて抜歯を免れた状態でした。別の方でも下の６番の天然歯が噛む力によって歯が真っ二つに割れたケースもありました。上の４番、５番と下の６番の歯は、過度の力が加わった場合には歯の破折を起こしやすい部位と言えそうです。理由としては、下の６番の歯には力学的に噛む力が大きく加わり安いからであり、上の４番と５番の歯に関しては、歯の真ん中で割れやすい歯の形態をしていることが原因と思われます。また、歯の大きな力が加わる原因としては、歯ぎしりがあります。歯ぎしりが強い場合には、顎の関節に痛みを引き起こしたり、歯がしみるといった症状を引き起こす場合あります。今まで診た難症例としては、上の６番の歯が歯ぎしりによって歯髄炎を起こした症例です。レントゲンをとっても虫歯や異常所見はないのですが、自発痛があり鎮痛剤を飲んでも一切痛みが取れません。何件もの歯科医院で診てもらっても原因がわからずに中延の平内歯科に来た方が過去に数名いらっしゃいました。歯髄炎はレントゲン画像では診断できないので無理もない症例でした。このように、歯に過度の力が加わった場合には、天然歯でも割れたり痛みが出る場合があるのです。