中延の歯科・歯医者なら、中延駅徒歩2分・荏原中延駅5分の平内歯科クリニック。

中延、荏原中延の歯科・歯医者、平内歯科クリニックでは、日常の診療で気がついたことや、よく見られる症例などについて説明しています。神経を取った歯に被せ物をする場合には、コアと呼ばれる土台を歯の根っこに装着します。神経を取った歯にはコアを必ず装着します。コアは虫歯で失った歯質を補うのと、歯の根っこを補強する目的があります。通常、コアには金属を使用したメタルコアを使用します。しかし、永年の研究や日常の臨床からメタルコアを使用すると、歯の根っこにヒビが入ったり、割れることが起きやすくなることが分かっています。歯肉の中深くまで完全に割れてしまうと治療が出来ず、抜歯せざるを得ないケースもあります。なぜメタルコアを使用すると歯の根っこが割れやすくなるのかというと、歯質の硬さとメタルコアの硬さの差が大きいからです。メタルコアの方が歯質よりも硬すぎるのです。物を噛んだ時の応力がメタルコアを通じて歯の根っこを割るように働いてしまいます。そこでファイバーポストを使用した、金属を使用していないファイバーコアを使用すると、歯と硬さが近いため歯が割れるリスクが少なくなります。さらに、ファイバーコアはジルコニアで被せ物をするケースで使用します。メタルコアにジルコニアを被せると、金属色が透過してやや黒ずんだ見えることがありますが、白色のファイバーコアを使用すると、ジルコニを装着した時に綺麗な白い色の発色が得られます。さらに、ファイバーコアは金属を使用しないため金属アレルギーの心配がありません。以上のような理由によって、歯に優しい材質としてファイバーコアが使用されています。