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総入れ歯を入れている方は、年数が経つに従って入れ歯が合わなくなるといった症状を訴えることがあります。上の総入れ歯の場合には、しゃべったりすると落ちてくるようになります。下の総入れ歯の場合には、入れ歯が浮いてしまう、入れ歯が動いて歯肉に当たって痛むといった症状が起きる場合があります。総入れ歯がだんだん合わなく原因は、歯肉が少しづつ痩せてくるからです。歯肉が痩せる度合いは個人差があり、歯肉が痩せるスピードが早い方はそれだけ入れ歯が動きやすくなったり、合わなく期間が短くなると言えます。総入れ歯を入れている期間が5年、10年、20年と、総入れ歯を入れている期間が長くなればなるほど歯肉が痩せていきます。総入れ歯は、歯肉が痩せれば痩せるほど合わなくなってくるものです。合わなくなった入れ歯を修正する方法としては、入れ歯と歯肉との隙間を埋める歯科材料を使用してぴったりと合わせる方法があります。歯肉と入れ歯との隙間が大きくなりすぎて隙間を埋める材料では間に合わない場合には、入れ歯を新しく作り替える場合もあります。どのような治療がその患者さんに必要なのかは、歯肉の状態や噛み合わせなどによって、最適な治療方法が決まると言えます。