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過去につけた前歯の差し歯が取れることがあります。差し歯が１本のケースが多いですが、差し歯が２～３本連結してあるものもあれば、ブリッジタイプのものもあります。前歯の差し歯が取れる原因として考えられるのは、歯の根元から虫歯になった場合、歯の根っこや歯質の一部が割れた場合、歯の土台が折れた場合、噛み合わせの力によって取れるなどが考えられます。虫歯が原因で取れた場合には、虫歯の除去が必要となりますので、差し歯を新しく作りなおすことが必要となってきます。歯質の一部が割れたケースでは、割れた歯質を除去して歯の土台から作り治すことになります。歯の根っこが完全に割れているケースでは、割れた根っこの修復は出来ませんので、割れた根っこの抜歯が必要となってきます。割れた根っこを除去したあとは、新たに歯を入れなおします。噛み合わせの力によって取れたケースでは、歯質や土台に特に問題がない場合には、噛みあわせの修正を行ってから、再度差し歯を装着しなおします。ただし、一度取れた差し歯は強度が弱くなっていて、再度取れる可能性が高くなります。再度取れた場合には新しく差し歯を作り替えることが望ましいと言えます。前歯の差し歯が取れた場合に、見た目が気になるために、取れた差し歯を瞬間接着剤でご自分で応急的に着ける方がいらっしゃいます。ご自分では、ぴったりと取れた差し歯を装着することが難しいのですぐに取れてしまうことがほとんどですが、まれにがっちりと接着されていて除去が困難になることもありますので、出来れば瞬間接着剤は使わずに歯科医院を受診される方が望ましいです。