歯根嚢胞とは?
2018年12月14日
歯根嚢胞(しこんのうほう)とは、歯の根っこの先の部分に膿が少しづつ溜まったゆく状態で、上の前によく見られます。これは何年もかかって少しづつ膿が溜まっていき、徐々に膿の嚢が大きくなっていきます。前回に説明したようなフィステルがない状態で膿が溜まっていき、ほとんどが無症状か経度の症状で進行していくことが多いです。まれに急性化して痛みが強くでることもありますが、基本的にはほとんど症状がないことが多いです。歯の神経がない歯で起きることが多いですが、虫歯など何らかの原因で歯の神経が壊死して膿が溜まっていくこともあります。いずれにしても歯の根っこの中の細菌が原因になっています。根っこの先に膿が溜まり始めた初期の段階では、歯根肉芽腫と呼ばれ、さらに大きくなると膿の嚢を伴って徐々に大きくなっていきます。治療方法は、外科的に膿の嚢を綺麗に取り出す治療があります。ただし、外科的に歯根嚢胞を取り出すと歯の根っこの長さが短くなる傾向があり、その分歯の強度が弱くなるため、長期的な予後に不安があると言えます。もう一つの治療方法は、歯の根っこ中を消毒して歯根嚢胞を治す方法があります。ただし、通常の消毒方法では歯根嚢胞は治癒しませんので、歯根嚢胞を治すための治療法で治療をしていきます。ただし、歯の土台が非常に長く撤去が困難であったり、歯質が薄く土台の撤去が難しい場合には、歯の根っこの消毒が出来ないため外科処置に治療が必要となります。また、歯根嚢胞の根っこの消毒による治療の場合には、治療期間が長くかかることになりますが、外科処置のように歯が短くなることがなく、上手く治癒すれば予後が良いと言えます。当院でも何ケースも治療を行っており、経過は良好です。歯根嚢胞は日常の診療でめったに遭遇するケースではありませんが、歯根嚢胞は難治性の疾患と言えます。
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