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総入れ歯が入っている患者さんが、新たに総入れ歯を作りかえたいと希望されることがあります。作りかえたいと希望される原因として考えられるものとしては、「入れ歯が外れたり、落っこちてしまう」「入れ歯が浮きやすくなった」「入れ歯がかみづらい」「入れ歯の裏側に食べたものが溜まりやすくなった」「あちこち当たって食べものを食べると歯肉が痛い」など理由は様々です。一番多いのが痛くなく噛めるようになりたいというケースが多く、次に見た目を綺麗にしたいとケースもあります。総入れ歯が上手く合うかどうかは、歯肉の痩せが少なく、いわゆる歯肉の土手がしっかりしているほうが入れ歯が安定します。また、歯肉の厚みが厚いほうが特に下の入れ歯の場合には有利で、歯肉の厚みがクッションとなって食事時に入れ歯が当たって痛みの原因になることが少ない傾向にあります。それとは反対に、歯肉が大きく痩せていて歯肉の土手があまりないケースでは、入れ歯が安定しづらい傾向にあります。また、歯肉の厚みが薄い場合には食事のときに痛みを感じやすいことが多いです。特に、下の奥歯に長年入れ歯を入れている方などは歯肉が薄い傾向にあり、入れ歯が痛みの原因なることがあります。いずれのケースでも、入れ歯を作りかえる場合には、その方のお口の中の状態を詳しく診査して、作製していくことになります。