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お口の中と全身は密接に関連しています。ということで、今回は「脳出血と虫歯菌との関連」についてです。

脳出血を引き起こす危険性が高い特殊な虫歯菌の存在が確認されています。この菌に感染した人が高血圧になったり、喫煙したりすると発症率が高まるそうです。

歯周病菌が心臓病など全身に影響するということは、これまで多数報告されていましたが、虫歯菌による影響はほとんど報告されていませんでした。

虫歯菌は口の中の血管から血流に乗り、脳の血管に到達します。そこでコラーゲンと結合して炎症を起こし、止血作用を妨げたり血管をもろくしたりすることによって脳出血を引き起こすそうです。

脳出血患者７４人を調べてみると２７％が感染していたそうです。健康な人でも９％が感染しており、この菌に感染することによって脳出血の危険性が４倍高まるということがわかったとのことです。

そして、この脳出血を引き起こす虫歯菌は、日本人の約８％の人が持っているそうです。

この脳出血を引き起こす虫歯菌をもっているからと言って、ただちに脳出血を引き起こすわけではありません。

これを予防する方法ですが、日常の歯磨きがやはり重要となります。お口の中を綺麗にすることによって病原性の高い細菌を減らすということが予防法につながると思われます。