虫歯は夜つくられる|中延、荏原中延の歯科・歯医者、平内歯科クリニック
2016年10月16日
1日に1度だけしか歯を磨けないとしたら、朝に歯を磨くのが良いか、夜寝る前に磨くのが良いか、あなたはどちらだと思いますか?
答えは、多くの人が予想するように夜です。
唾液は自律神経によって支配され、食べ物を食べようと思ったときからすぐに唾液がでるようになっています。したがって、睡眠中はどうしても唾液が減少します。睡眠中にヨダレが出るのは、お口の中が乾燥するのを防ぐために自律神経が働いているからです。
唾液の役目としては、まず第一に消化を助けることが頭に浮かぶと思います。しかし、一般的にはあまり知られていない歯を守る優れた働きがいくつもあるのです。唾液が持つ虫歯予防の働きとしては、歯の洗浄作用があります。唾液によって歯を綺麗に洗い流してくれるのです。
次に、緩衝作用。食事をすると、弱アルカリだった唾液が酸性になります。酸性が長時間続くと歯が溶け始めます。これが虫歯の始まりです。ところが、お口の中が酸性になっても、唾液が出ることによって中和されて虫歯にならないようにしてくれるのです。これが緩衝作用です。
ちなみに、酸性になったお口の中を中和するには、お水では30リットルも必要ですが、唾液だとわずか0.03リットルで済みます。
そして、再石灰化作用。お口の中が長時間酸性になると歯が溶けはじめて虫歯になりますが、唾液には酸で溶かされた部分をリン酸カルシウムと呼ばれる成分で埋めてくれる作用があります。
さらに、唾液には殺菌・抗菌作用があります。リゾチーム、ラクトペルオキシダーゼ、ラクトフェインと呼ばれる成分が、虫歯菌のすべてではありませんが、抑制してくれるのです。このように、唾液には虫歯予防作用があります。
唾液の量が減れば、虫歯予防作用が働かず、虫歯菌が増えて虫歯になりやすくなります。睡眠中は唾液の出る量が減るばかりではなく、出ても口の中で停滞しやすいので、洗浄作用も弱くなります。
お口を開けて寝ている人は、お口の中が乾きやすいのでさらに虫歯になりやすいと言えます。
夜寝る前に食事をして歯を磨かずに寝ると、虫歯菌によってお口の中が酸性になって、唾液の量も緩衝作用も低下するので、虫歯が発生もしくは進行しやすいのです。
従って、夜には必ず歯を磨きましょう。もちろん、毎食後歯をしっかりと磨くのが虫歯予防には一番ですよ。
〒142-0053 東京都品川区中延3-13-9飯田ビル1F
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
09:30~13:00 | ○ | ○ | ○ | - | ○ | ○ | - |
14:30~19:00 | ○ | ☆ | ○ | - | ☆ | △ | - |
☆…14:40~18:00 / △…14:30~17:00
[休診日] 木曜・日曜・祝祭日・学会日
- ご予約・お問い合わせはこちら
- 0120-54-9864
[お電話受付時間] 9:00~18:00 (休診日:木・日・祝日)