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上の親知らずは、下の親知らずにくらべると症状がひどく出ることが少ない傾向にあります。下の親知らずは、歯肉が腫れる、痛みがでるなどが上よりも起きやすいです。さらに症状がひどくなると、顎の下の方まで痛む、お口が開かなくなるのどの症状がでることもあります。これは、下の親知らずの周りにプラークが蓄積しやすのと、親知らずの周りの歯肉は柔らかく炎症を起こして腫れやすいからです。それに対して、上の親知らず歯肉は硬く、下よりは炎症を起こしにくい傾向にあります。親知らずは、お口の中で一番奥に位置していて、前回のブログで説明したように歯ブラシをとてもあてづらいです。上の親知らずは、鏡で確認するのも困難なためプラークの蓄積が起きやすいといえます。そのため、上の親知らずは虫歯になる可能性がとても高いといえます。また親知らずと一個手前の歯との間にもプラークが蓄積しやすく、下の親知らずほど大きく腫れることは少ないですが、歯肉の炎症を起こして痛みの原因になることがあります。さらに、上の親知らずは頬っぺた側に傾いて生えてくることがあります。そうすると、頬っぺたの内側のお肉に当たって痛みがでるケースや、頬っぺたの内側のお肉を噛みやすくなるケースがあります。また、親知らずが下に長く伸びでて、下の歯肉に当たって痛むこともあります。このように、上の親知らずは虫歯になりやすかったり、生え方によっては頬っぺたや歯肉の痛みを惹き起こすことがあります。痛みの原因になる生え方になっているケースでは、むしろ抜歯をした方がよいこともある言えます。