噛み合わせと姿勢・顔貌の変化について。
2018年11月26日
歯の噛み合わせと姿勢は関連しています。たとえば、患者さんに真っ直ぐに立ってもらい、正面から患者さんの姿勢を観察してみます。そうすると、大抵は右の肩または左の肩のどちらかが下にさがってみえることが多いです。右肩が左肩よりも若干下がって見える場合には、その患者さんは食事の時に右側で噛んでいることが多いということが分かります。同様に、左肩が右肩よりも下がって見える場合には、左側で噛むことが多いことが分かります。また長年入れ歯を使用していると、歯の噛み合わせの高さが摩耗して低くなっていきます。これを適正な高さに入れ歯を装着すると、患者さんの姿勢が前の入れ歯の時よりも真っ直ぐに伸びるということも起こることがあります。このように歯の噛み合わせと姿勢は関連しているのです。姿勢の傾きが大きいと、常に首から肩、腰にまで負担がかかることになり、首の痛み、肩こり、腕の痛み、片頭痛、腰痛など全身に影響がでることがあるので注意が必要です。また、常に片側だけでしか噛めない、噛んでいない方がいます。それが習慣になっているので、反対側ではほとんど噛めなくなっているのです。その状態が長年つづくと、常に噛んでいる方に顔が曲って見えるようになることもあります。これが顔貌の変化です。大抵は、どちらか一方が噛みやすいというのは正常な状態です。極度に片側でしか噛まない状態が長く続くと、そちら側の歯の負担が増えて、歯周病や虫歯の発生を招きやすくなりますし、噛まない側の歯は食べ物を噛むことによる自浄作用がなくなり、プラークの蓄積が起きやすくなります。結果、噛まない側にも歯周病や虫歯の発生を招きやすくなるといえますので、極端な片噛みは要注意といえます。
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