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入れ歯はご自分で取り外しを行って、お手入れをする必要があります。できれば毎食後に取り外して義歯専用歯ブラシ、なければお使いの歯ブラシなどでしっかりと擦って落とすことが重要です。入れ歯の汚れはバイオフィルムと呼ばれる排水溝の汚れと同様に、強力な膜を作って入れ歯に粘着性に付着しています。このバイオフィルムは細菌を含んだ汚れで、綺麗にお手入れしないとどんどん細菌が増殖していきます。汚れた入れ歯は高齢者に多い誤嚥性肺炎を招く可能性があります。入れ歯を綺麗に保つと寿命が延びることが分かっていますので、介護施設では入れ歯を綺麗にすることが常識となっています。このように常に入れ歯を綺麗にした状態で使用することが望ましいと言えます。入れ歯を綺麗に保つには、まずしっかりとブラシで擦って汚れをとる必要があります。夜寝ている間に入れ歯洗浄剤に漬けておいて、朝になったら入れ歯を装着する方が多いと思いますが、入れ歯をブラシでしっかりとブラシで擦って汚れを取ってから入れ歯洗浄剤に漬ける必要があります。ブラシで擦らずに入れ歯洗浄剤だけつけても、入れ歯の表面に付着したバイオフィルム状の汚れはしっかりと落ちないからです。お茶を頻繁に飲まれる方は、黒く色素沈着が入れ歯に付着することがあります。また、白い汚れは歯石と同様の汚れで、お茶の色素沈着や白い汚れはブラシでは落ちません。気になる方はかかりつけの歯科医院に相談してみましょう。