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入れ歯を入れている方でよく起こる症状の一つとして、入れ歯が歯肉に当たって痛むというものです。食べ物を噛むと歯肉に当たって痛むものから、歯肉が痛くて入れ歯を入れることもできないケースもあります。入れ歯は構造上、歯肉の上に硬い歯科用プラスチックで出来た人工の歯が乗っかっている状態です。食べ物を噛むと歯肉が硬いプラスチックで圧迫される状態になります。ある部分が強く圧迫されると、その部分の歯肉が軽く擦れて状態から傷が出来始め、軽い痛みを感じることがあります。歯肉が軽い傷から白く潰瘍になると痛く噛めなくなったり、入れ歯を入れることすら出来なくなることもあります。
入れ歯は使用していると、経年変化によって人工歯の摩耗による噛み合わせの変化、歯肉の退縮、部分入れ歯であれば入れ歯を支えている金具の適合状態などに変化が起きてきます。そのため、入れ歯が緩くなったり、動きやすくなったりして、歯肉に当たって痛みを感じる原因になることがあります。また、歯肉の厚みには個人差があって、歯肉の厚みが厚い方、薄い方がいらっしゃいます。歯肉の厚みが厚い方は、歯肉がクッションの役目になって比較的入れ歯が当たって痛むということが少ないです。逆に、歯肉の薄い方は歯肉のクッションの役目があまり得られず、入れ歯が当たって痛みが出やすい傾向にあると言えます。いずれにしても、入れ歯は歯肉に当たると気になったり、食事が困難になるなどの症状が発生しやすいですので、早めに入れ歯の調整をしてもらいましょう。