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寝ている時に、くいしばって寝ている方がいますが、昼間のくいしばりというのもあります。何か重いものを持ち上げたりするときに無意識に、グっとくいしばって力を入れているものです。口を開けた状態では力が入らないからです。これは正常な状態です。昼間のくいしばりでよくあるのが、気が付いたらくいしばっているというものです。もう一つ、寒いと無意識にくいしばってしまうという方もいらっしゃいます。寒いと身体に力が入るものですが、同時にくいしばってしまうということです。くいしばりの何が問題かというと、強い力が持続的に歯と顎の関節に加わるということです。さらに、くいしばるための筋肉が常に緊張した状態にあるということです。まず、くいしばりによって歯と顎の関節に強い力が加わるために、歯に違和感がでたり、しみる原因になる場合があり、歯周病を悪化させる原因が考えられます。くいしばると、顎の関節にも持続的に力が加わるために、顎関節症の発症やもともと顎関節症の傾向にある方は、顎関節症が悪化する原因にもなり得ます。また、顎の周りの筋肉に軽度の痛みや、だるさを感じることもあります。くいしばるために働く筋肉は顎の周りだけではなく、頭部と首と肩の筋肉につながっていますので、くいしばりが強くなると、頭痛、首の痛み、肩こりなどの症状が起きる方もいらっしゃいます。このようにくいしばると、歯から顎、頭頸部、肩まで影響が及びますので、何らかの影響が起こる可能性があるため良くないと言えます。寒いとくいしばる傾向にある方は、寝ている間や昼間の無意識のくいしばりがある方が多いようです。昼間のくいしばりは、無意識に起きてしまうものですが、気がついたらくいしばりを止めるように気を付けましょう。